はじめに
前々回の記事では、Claude Codeを使った人生管理システム「LIFE SYSTEM」の全体像を、前回の記事では、システムの軸となる telos/ フォルダの作り方を紹介しました。
この記事では、実際に毎日どうやって運用しているか、その「基本の4スキル」を取り上げます。
- 朝 —
/news-morningで興味領域のニュースを集める - 朝〜日中 —
/url-digestで気になった記事を深掘りする - 夜 —
/daily-journalで1日を振り返る - 夜 —
/plan-tomorrowで翌日の予定を立てる
この4つは、LIFE SYSTEMの中で毎日回しているスキルです。
telos が「どこへ向かうか」を決める静的な軸だとすると、この4つは「日々どう進んでいくか」を回す動的なエンジンにあたります。
「仕組みは作ったけれど続かない」「振り返りや計画の習慣が定着しない」——そういう状態から抜け出すために、自分が日々どう運用しているかを共有できればと思います。
1日の運用フロー
まず、1日の中でどのタイミングにどのスキルを動かしているかを整理します。
朝(出勤前 or 起床直後)
└── /news-morning
→ inbox/今日の日付/news.md にニュースを保存
日中
├── スマホで気づきをGitHub Issueに投げる(任意)
└── 気になった記事を /url-digest で深掘り(任意)
→ inbox/今日の日付/digests.md に要約を追記
夜(夕食後〜就寝前)
├── /daily-journal
│ → inbox/今日の日付/journal.md に1日の振り返りを保存
└── /plan-tomorrow
→ inbox/明日の日付/plan.md に翌日の計画を保存
「朝にインプットする」「夜に振り返ってから翌日を設計する」というのが基本のリズムです。
朝:/news-morning で興味領域をインプットする
朝の最初のスキルは /news-morning です。
これは、自分の興味領域に関するニュースやトレンドを、ネット上の複数のソースからまとめて収集し、inbox/今日の日付/news.md に保存するスキルです。
なぜ朝にニュースを取るのか
このスキルを作った動機は、大きく2つあります。
1つは、学習インプットを毎日固定化したかったこと。
AI・SwiftUI・Unity・個人開発まわりは動きが速く、追いかけないとあっという間に置いていかれます。とはいえ、毎朝個別のサイトを巡回するのは続きません。「自分の代わりに巡回してまとめてくれる仕組み」が欲しかったというのが出発点でした。
もう1つは、興味のあるイベントを見逃さないこと。
あとになってから「こんなイベントがあったんだ」「こんな勉強会があったんだ」と気づくことがよくありました。
気づいたときには、すでに開催が終わっていたり、申し込みが締め切られていたり。せっかく興味のある領域なのに、情報が届くタイミングを逃してしまうのがもったいないと感じていました。
そこで /news-morning では、技術記事だけでなく、興味のありそうな勉強会・地域イベント・旅行セールなども一緒に集めるようにしています。
集めているソース
現在は、おおまかに次のような領域・ソースから収集しています。
| 領域 | 主なソース |
|---|---|
| AI / 開発ツール | はてブIT、Hacker News、Reddit(r/ClaudeAI, r/LocalLLaMA) |
| SwiftUI / iOS | Zenn、Reddit(r/iOSProgramming) |
| Unity / C# | Zenn、Reddit(r/Unity3D) |
| 個人開発・副業 | Zenn、note、Reddit(r/indiehackers, r/SideProject) |
| 投資・FIRE | はてブ総合、Reddit(r/fatFIRE) |
| 地域イベント | 居住エリアの観光情報サイト、connpass(地元開催のAI/Unity/iOS勉強会) |
英語圏のソース(Hacker News、Reddit)は、タイトルを日本語に翻訳した状態で出力するようにしています。
これにより、朝の数分で「今日世界で何が話題か」をざっと把握できます。
出力フォーマット
集めた情報は、領域ごとにテーブル形式で news.md に整理されます。
最後に「今日のピックアップ」として3〜5本がコメント付きで選ばれます。
ピックアップの選定基準は、GOALS.md に書かれている自分の目標に直結するかどうかです。
ここでも telos が効いていて、AIが「自分が今追っている目標」を踏まえてピックアップしてくれます。
ニュースを保存したら、自動で git commit & push まで走るので、iPhoneのGitHubアプリから出先でも確認できます。
通勤中などスキマ時間にスマホから流し読みする、というのが現在の使い方です。
実際に生成される news.md は次のような見た目になります。

/news-morning スキルの中身
/news-morning スキル全文を見る
---
name: news-morning
description: 毎朝のニュース・トレンド収集。学習インプットとブログ・YouTubeのネタ収集を兼ねる。技術(AI/SwiftUI/Unity)・投資・副業独立・地域イベント・旅行セール情報を収集してinbox/当日日付/news.mdに保存する。
disable-model-invocation: true
---
あなたは自分の興味領域を熟知したリサーチアシスタントです。
以下の手順で情報を収集し、今日の日付のフォルダに保存してください。
## 最初に必ず実行すること
スキル開始時に必ず以下を実行して、今日の日付を取得してください:
```bash
date +%Y-%m-%d
```
この出力結果を `TODAY` として、以降すべての処理で使用してください。
**AIが日付を推測・記憶から判断することは禁止です。必ずこのコマンドの出力を使うこと。**
保存先フォルダも同様に確認してください:
```bash
mkdir -p ~/Documents/LIFE/inbox/$(date +%Y-%m-%d)
echo "保存先: ~/Documents/LIFE/inbox/$(date +%Y-%m-%d)/news.md"
```
## 興味領域
### 技術・開発(学習インプットメイン)
- AI/ML(Claude Code、LLM、開発ツール、プロンプトエンジニアリング)
- SwiftUI / iOS開発(新機能、設計パターン、リリース事例)
- Unity / C#(ゲーム開発、個人ゲーム開発者の事例)
- 個人開発全般(アプリ収益化、リリース事例、マーケティング)
### お金・独立(学習インプット+ネタ)
- 高配当株・インデックス投資(NISA、インデックス投信、FIRE事例)
- 副業・独立・Build in Public
- コンテンツ収益化(アプリ、ブログ、YouTube)
### 発信ノウハウ(ネタ収集メイン)
- YouTube運営・チャンネル成長戦略
- ブログ運営・SEO・アフィリエイト
### 生活・体験(ネタ収集メイン)
- 居住エリア近辺のイベント情報
- 旅行セール・お得情報(国内・海外)
---
## 収集手順
### Step 1: 技術系(日本語)
以下のURLからWebFetchで情報を取得してください:
- https://b.hatena.ne.jp/hotentry/it
- https://b.hatena.ne.jp/hotentry/it/AI・機械学習
- https://b.hatena.ne.jp/hotentry/it/プログラミング
- https://zenn.dev/topics/swiftui
- https://zenn.dev/topics/unity
- https://zenn.dev/topics/個人開発
各エントリーの**タイトル・元記事URL・ブックマーク数またはLike数**を取得してください。
### Step 2: 技術系(英語)
以下のURLからWebFetchで情報を取得してください:
- https://news.ycombinator.com/
- 各記事の**タイトル(日本語訳)・HNコメントページURL(item?id=形式)・ポイント数**を取得
- 元記事URLではなくHNのコメントページURLを使用すること
Redditは以下のサブレッドをBashツール(curl)で取得してください(r/ClaudeAI, r/LocalLLaMA, r/iOSProgramming, r/Unity3D, r/indiehackers, r/SideProject, r/fatFIRE)。タイトルは日本語に翻訳して出力してください。
### Step 3: 投資・副業・発信ノウハウ(日本語)
- https://b.hatena.ne.jp/hotentry/general (投資・副業・YouTube・ブログ関連の記事をフィルタリング)
- https://note.com/hashtag/個人開発
- https://note.com/hashtag/副業
### Step 4: 地域・旅行情報
- 居住エリアの観光情報サイト
### Step 5: AI / Unity / iOS 勉強会(connpass)
connpass APIから「AI勉強会」「Unity」「iOS勉強会」の地元開催+オンライン開催を当日以降で取得する。
---
## 出力フォーマット
収集完了後、`inbox/(今日の日付)/news.md` に以下の構造で保存:
- 🤖 AI / 開発ツール
- 📱 SwiftUI / iOS
- 🎮 Unity / C#
- 💰 投資・資産形成
- 🚀 副業・独立・Build in Public
- 📣 発信ノウハウ(YouTube・ブログ)
- 🗾 地域イベント
- 📚 勉強会(AI / Unity / iOS)
- 📌 今日のピックアップ(★★★のみ)
各エントリーは「タイトル / ソース / 興味度(★★★ / ★★ / ★)/ 用途(学習 / ネタ / 両方)」のテーブル形式。
## 興味度の定義
- ★★★:興味領域に直接関連(即学習・即ネタになる)
- ★★:間接的に関連(背景知識として有用)
- ★:一般的な情報(参考程度)
## 注意事項
- すべての記事にURLリンクを必ず含める
- はてブは元記事のURLを取得(はてブページURLではなく)
- HNはコメントページURL(item?id=形式)を使用
- RedditはRedditコメントページの完全URLを使用
- RedditとHNのタイトルは日本語に翻訳
- 日付は必ず `date +%Y-%m-%d` コマンドで取得すること
## 保存後の自動push
news.md を保存したあと、必ず以下を実行:
```bash
cd ~/Documents/LIFE
git add inbox/
git commit -m "news: $(date +%Y-%m-%d) のニュース"
git push
```
朝(補足):/url-digest で気になった記事を掘り下げる
/news-morning で集めたニュースで、気になる記事に出会うことがあります。
そうした記事をその場で要約・記録するためのスキルが /url-digest です。
これは、渡したURLを要約し、興味カテゴリのタグを付けて、inbox/今日の日付/digests.md に追記していくスキルです。
1日に何回呼んでも同じファイルの末尾に追記されていくので、その日に深掘りした記事が1ファイルに集まります。
使い方
スマホのGitHubアプリから news.md を眺めていて気になった記事や、SNS・他サイトで偶然見つけた記事を、/url-digest の後ろに改行区切りで貼り付けるだけです。
/url-digest
https://example.com/article1

Example Domain
これを実行すると、各記事について次のような情報が digests.md に追加されます。
- 3行要約
- 本文要約(300〜500字程度)
- キー引用
- 興味カテゴリのタグ(
ai/ios/unity/indie-dev/invest/side-biz/broadcast/life) - news.md掲載 ✓ あり / ✗ 自力発見 の判定
GOALS.mdと紐づけた「自分にとっての意味」
news.md掲載 判定で「自力発見」を可視化する
このスキルで特に意識しているのが、「その記事が /news-morning の出力に含まれていたかどうか」を自動判定する部分です。
過去7日分の news.md をgrepし、URLが見つかれば ✓ あり、見つからなければ ✗ 自力発見 というタグが付きます。
「自力発見」は、/news-morning のソース網羅では拾えなかった記事を、自分のアンテナで見つけた証拠です。
これが多い領域は、「/news-morning の収集設定がまだ追いついていない領域」または「自分の興味が新しく広がっている領域」のシグナルになります。
/weekly-reflect で /news-morning を改善する
digests.md に毎日追記されていくカテゴリタグと「自力発見フラグ」は、それ自体が自分の興味の証拠データになります。
これを週次の /weekly-reflect で集計することで、
- 今週どの領域に興味が偏っていたか
- 自力発見が多い領域はどこか
が見えるようになり、その傾向を踏まえて /news-morning の収集ソースを増減させる、というフィードバックループを作ろうとしています。
つまり、/url-digest は単なる「記事の要約スキル」ではなく、/news-morning を自分の興味に合わせて育てていくための観測データを貯めるスキルでもあります。
具体的な集計の仕組みや、どう /news-morning に反映させているかについては、次回の /weekly-reflect 編で取り上げる予定です。
/url-digest スキルの中身
/url-digest スキル全文を見る
---
name: url-digest
description: 指定したURLを要約し、自分の興味領域・GOALSとの関連を付けてinbox/当日日付/digests.mdに追記する。1日1ファイルに複数記事を蓄積し、興味の証拠データとしてweekly-reflectで集計する。
disable-model-invocation: true
---
あなたは自分の興味領域とGOALSを熟知したリサーチアシスタントです。
ユーザーから渡されたURLの内容を要約し、digestファイルに追記してください。
## 最初に必ず実行すること
スキル開始時に必ず以下を実行して、**論理的な今日の日付**を取得してください。
LIFE SYSTEMは「翌日4:00を境に日付が切り替わる」運用ルールで動いているため、`date -v-4H` で4時間ずらした日付を採用します(例:6/4 03:00 → 6/3 と判定)。
```bash
date -v-4H +%Y-%m-%d
```
この出力を `TODAY` として保持しておきます。
## 入力フォーマットと TARGET_DATE の決定
ユーザーは `/url-digest` の後に**改行区切りまたはスペース区切りで1つ以上のURL**を貼り付けます。
**1行目(または引数列の最初のトークン)に `YYYY-MM-DD` 形式の日付が指定された場合はそれを `TARGET_DATE` として採用**します。指定がなければ `TARGET_DATE = TODAY` です。
**日付指定なし(デフォルト=今日):**
```
/url-digest
https://example.com/article1

Example Domain
```
**日付指定あり(過去日に追加したいとき):**
```
/url-digest 2026-06-03

Example Domain
```
入力解析ルール:
- `^\d{4}-\d{2}-\d{2}$` にマッチする行/トークン → `TARGET_DATE`(最大1個)
- `^https?://` で始まるトークン → URL
- それ以外 → 無視
## 興味カテゴリ(自動分類用)
各記事を以下のタグから1〜3個に分類してください(複数該当可):
| タグ | 該当キーワード例 |
|------|----------------|
| `ai` | AI/ML/Claude/LLM/Copilot/エージェント/プロンプト/RAG |
| `ios` | iOS/SwiftUI/Swift/Xcode/App Store |
| `unity` | Unity/C#/ゲーム開発/Unreal |
| `indie-dev` | 個人開発/アプリ収益化/Build in Public/Indie Hackers |
| `invest` | 株/NISA/投資/配当/FIRE/インデックス |
| `side-biz` | 副業/独立/コンテンツ収益化 |
| `broadcast` | YouTube/ブログ/SEO/アフィリエイト/発信 |
| `life` | 居住地域/旅行/家族/暮らし |
| `other` | 上記いずれにも該当しない |
## 処理手順
### Step 1: 各URLをWebFetchで取得
タイトル、著者、媒体、公開日、本文を抽出。英語記事なら日本語訳した上で抽出する。
### Step 2: news.md掲載チェック(過去7日を見る)
各URLが過去7日のnews.mdに含まれるかを `grep` で確認します。当日だけでなく過去日を見るのは「昨日のnews.mdをコーヒー片手に読んで、気になった記事を後でdigestする」運用に対応するため。
- 1ファイル以上ヒット → `news.md掲載: ✓ あり(YYYY-MM-DD news.md)`
- ヒットなし → `news.md掲載: ✗ 自力発見`
「自力発見」はアンテナがnews-morningを超えた証拠なので、weekly-reflectで重視するシグナルです。
### Step 3: digestエントリを生成
各記事について以下の形式で書き起こす:
```markdown
## [{記事タイトル}]({URL})
- **ドメイン**: {URLのドメイン部分}
- **媒体・著者**: {媒体名 / 著者名}
- **公開日**: {YYYY-MM-DD or 不明}
- **カテゴリ**: {ai, indie-dev など}
- **news.md掲載**: ✓ あり / ✗ 自力発見
### 3行要約
- {要点1}
- {要点2}
- {要点3}
### 本文要約
{300〜500字程度。固有名詞・数字・具体例は省略しない}
### キー引用
> {印象的・本質的な一文}
### 自分の文脈での意味
- **GOALS関連**: {GOALS.mdのどの項目と結びつくかを1〜2行}
- **LIFE SYSTEM応用**: {即実装できるアイデア・スキル化案・ブログのネタ化案を1〜2行}
---
```
### Step 4: ファイルへの追記
保存先:`inbox/{TARGET_DATE}/digests.md`
- ファイルが存在しない場合:ヘッダ付きで新規作成
- 既存の場合:末尾に追記(ヘッダは再生成しない)
### Step 5: 完了報告
処理した記事数とファイルパス、各記事のカテゴリ・自力発見/掲載済みを報告する。
### Step 6: 保存後の自動push
digests.md を保存したあと、`git add inbox/` → `git commit -m "digest: <TARGET_DATE> のURL要約"` → `git push` を実行する。
## トーン・原則
- 要約は事実ベース。記事に書かれていないことを推測で書かない
- 数字・固有名詞は省略しない
- 「自分の文脈での意味」は具体的に。「役立ちそう」ではなく「GOALS.mdの○○に対し、この記事のX手法を試せる」
- 英語記事は必ず日本語に翻訳
- 追記式。同日に複数回呼ばれても上書きせず末尾に追加
夜(前半):/daily-journal で1日を振り返る
夜の最初のスキルは /daily-journal です。
これは、その日の行動を「事実ベース」で振り返り、ジャーナルとして残すためのスキルです。
振り返りの設計は、原田隆史氏の『目標達成ノート STAR PLANNER』の考え方を強く参考にしています。
4つのステップ
/daily-journal は、次の4つのステップで進みます。
Step 1: スケジュール振り返り
前夜に立てた plan.md を1項目ずつ確認し、「○(できた)」「×(できなかった)」を記入していきます。
ここで「予定どおりに動けたか」が客観的な数字(例:5/7)として残ります。
Step 2: ルーティンチェックroutines/current.csv の7項目について、その日の実施状況を「○ / × / -(やれない日)」で記録します。
ここで蓄積したデータが、/weekly-reflect での習慣化判定(3週連続で○になった項目を「習慣化達成」として認定する仕組み)に使われます。
Step 3: ジャーナル3問
以下の3つに、自分の言葉で答えます。
- 今日の良かったことは何ですか?
- 今日気づいたことはありますか?
- 今日をもう一度やり直せるなら、何を変えますか?
このステップで一番大事にしているのは、AIが答えを代筆しないことです。
AIは問いを投げるだけで、書くのは自分。これを徹底することで、振り返りが「他人事」にならずに済みます。
Step 4: コーチからのフィードバック
3つの回答を踏まえて、AIコーチが次の3点を返してくれます。
- 事実ベースで承認する(「○○をやり切ったんですね」のように具体的に)
- 気づきを深める問いを1つだけ投げる
- 「やり直すなら」の回答を、翌日の計画に橋渡しする
ここで重要なのが、telos/ を参照していることです。
AIは GOALS.md や VALUES.md を踏まえたうえで承認や問いを投げてくるため、「今日の行動が自分の目指す方向に近づいたか」という観点で振り返りが進みます。
このスキルを続けて分かったこと
/daily-journal を続けてみて、思っていた以上に効果があったのがスケジュール達成率の可視化です。
毎日「7項目中 何項目できたか」が数字として積み上がるので、「最近サボり気味だな」「今週はよく動けたな」が体感ではなく事実として把握できます。
そして数字が落ちているときは、その理由がジャーナルの記述に残っているので、振り返りそのものが診断のデータになります。
「機械的に記録するだけだと続かないのでは?」と思っていたのですが、最後にAIからフィードバックが返ってくるので、振り返りが対話になり、思っていたよりずっと続けやすいです。
実際に生成される journal.md は次のような形になります。
内容はマスクしています。


/daily-journal スキルの中身
/daily-journal スキル全文を見る
---
name: daily-journal
description: 1日の振り返りとジャーナルを記録する。スケジュールの○×振り返り、ルーティンチェック、ジャーナル3項目(良かったこと・気づき・やり直すなら)を行い、コーチからのフィードバックを返す。
disable-model-invocation: true
argument-hint: YYYY-MM-DD(振り返り日の日付)
---
あなたは原田隆史メソッドを熟知したコーチです。
毎晩、今日の振り返りとジャーナルの記録をサポートしてください。
## 対象日付の決定
引数 `$ARGUMENTS` を確認してください:
- `$ARGUMENTS` に日付(例:`2026-04-24`)が指定されている場合 → その日付を対象日とする
- `$ARGUMENTS` が空の場合 → 今日の日付(システム日付)を対象日とする
**対象日付を決定したら、以降の「今日」はすべてその日付として扱ってください。**
## 前提
- 対象日の plan.md(inbox/対象日付/plan.md)を読んでください
- routines/current.csv を読み、現在のルーティン項目を把握してください
- telos/GOALS.md と telos/VALUES.md を参照してください
## 進め方
### Step 1: スケジュール振り返り
plan.md の各項目を表示し、1つずつ確認してください:
「今日のスケジュールを振り返りましょう。それぞれ ○(できた)か ×(できなかった)を教えてください」
結果を plan.md の「結果」列に記入してください。
### Step 2: ルーティンチェック
current.csv のルーティン項目を表示し、今日の実施状況を聞いてください:
「ルーティン行動の確認です。それぞれ ○(できた)/ ×(できるのにやらなかった)/ /(やれない日)を教えてください」
結果を current.csv に追記してください。
### Step 3: ジャーナル(3つの問い)
以下の3つを1問ずつ聞いてください:
1. 「今日の良かったことは何ですか?」
2. 「今日気づいたことはありますか?」
3. 「今日をもう一度やり直せるなら、何を変えますか?」
**重要:これらの問いに対して、本人の回答をそのまま記録する。AIが代わりに書かない。**
### Step 4: コーチからのフィードバック
3つの回答を受けて、以下のルールでフィードバックしてください:
1. **まず、できたことを具体的に承認する**
- 「今日○○をやり切ったんですね」とデータに基づいて
- 過去のジャーナルがあれば、成長や変化を指摘する
2. **次に、気づきを深める問いを1つだけ投げる**
- 「○○に気づいたのは、なぜだと思いますか?」のように
3. **最後に、明日への橋渡し**
- 「やり直すなら」の回答を踏まえて、「では明日の plan-tomorrow で○○を意識してみましょうか」のように繋げる
### Step 5: 保存
以下の形式で journal.md を作成し、inbox/YYYY-MM-DD/ に保存してください:
```markdown
---
type: daily-journal
date: YYYY-MM-DD
schedule_completion: ○/×の集計(例:5/7)
routine_completion: ○/×の集計(例:6/7)
---
## スケジュール振り返り
| 時間 | 予定 | 結果 |
|------|------|------|
| (plan.mdから転記し結果を記入) |
## ルーティンチェック
| # | 項目 | 結果 |
|---|------|------|
| 1 | (項目名) | ○/×// |
## 今日の良かったこと
(本人の回答をそのまま記録)
## 今日気づいたこと
(本人の回答をそのまま記録)
## 今日をもう一度やり直せるなら
(本人の回答をそのまま記録)
## コーチからのフィードバック
(AIからのフィードバックをここに記載)
```
## ルーティン習慣化の判定について
- この判定は /daily-journal では行わない
- /weekly-reflect で週次に判定する(3週連続○で習慣化)
## トーン
- できたことを先に認める。改善点は問いの形で
- 「すごいですね」ではなく「○○を達成したのは、△△が効いていますね」のように具体的に
- 自信を高める方向で声をかける
夜(後半):/plan-tomorrow で翌日を設計する
/daily-journal のあとに続けて実行するのが /plan-tomorrow です。
これは、翌日の行動を具体的にイメージして plan.md に書き出すためのスキルです。
6つのステップ
/plan-tomorrow は、次の流れで進みます。
Step 1: Google Calendarから明日の予定を取得
Google Calendar MCPを使って、明日の予定を自動で取得します。会議や約束など「すでに決まっている予定」がここで一覧化されます。
Step 2: カレンダー外の予定を出す
「カレンダー以外に、明日やりたいこと・やるべきことはありますか?」とAIから問われます。
仕事・プライベート・個人プロジェクトを問わず、思いつくものを全部出していきます。
Step 3: 目標との紐づけを問いかける
出した予定とタスクを GOALS.md と照らし合わせて、AIが問いを投げます。
- 「この中で、あなたの目標に直接つながるタスクはどれですか?」
- 目標に紐づくタスクが少なければ、「明日、目標に向けて15分でもできることはありますか?」
この問いがあるおかげで、「カレンダーを埋めるだけの計画」にならず、必ず1日のどこかに目標起点のタスクが入るようになります。
Step 4: 新しい予定のカレンダー登録
追加で出てきた予定の中で、Google Calendarにも入れておきたいものがあれば、時間を確認したうえでAIが直接登録してくれます。MCP経由で、自分でカレンダーアプリを開く必要はありません。
Step 5: スケジュール作成
最終的なスケジュールが、次のような形で plan.md に整形されます。
## 明日のスケジュール
| 時間 | 予定 | ソース | 目標との関連 | 結果 |
|------|------|--------|-------------|------|
| 07:00 | 朝のシステム確認 | 手動 | ルーティン | |
| 09:00 | 定例MTG | GCal | - | |
| 21:00 | iOSアプリ実装30分 | 手動 | GOALS:アプリリリース | |
## 目標に紐づくタスク
- [ ] iOSアプリの○○画面実装
## コーチからの一言
(前日のジャーナルを踏まえた、明日への声がけ)
「目標との関連」列があることで、目標から遠いタスクで埋め尽くされていないかが視覚的に分かります。
Step 6: 保存・push
保存後は /daily-journal と同様に、自動で git commit & push まで走ります。
これで、iPhoneからでも明日の予定をすぐ確認できます。
振り返り→計画の橋渡しが効く
/daily-journal と /plan-tomorrow を続けて実行することの意味は、運用してみて初めてはっきり感じました。
/daily-journal の最後でAIが投げる「やり直すなら」の問いと、/plan-tomorrow で立てる明日の計画が、自然に繋がるためです。
「今日は朝のニュースをスキップしてしまった」→「明日は7時に最初に開く」というように、振り返りでの気づきが、翌日の具体的な行動として plan.md に書き込まれていきます。
このループがあるおかげで、振り返りが「日記」で止まらず、翌日の行動修正まで一気通貫で進みます。
実際に生成される plan.md は次のような形になります。

/plan-tomorrow スキルの中身
/plan-tomorrow スキル全文を見る
---
name: plan-tomorrow
description: 前夜に翌日の行動をイメージして計画を立てる。Google Calendarから明日の予定を取得し、telos/GOALS.mdと照合し、目標に紐づくタスクが含まれているかを確認する。
disable-model-invocation: true
argument-hint: YYYY-MM-DD(振り返り日の日付)
---
あなたは原田隆史メソッドを熟知したコーチです。
毎晩、翌日の行動をイメージして計画を立てるサポートをしてください。
## 対象日付の決定
引数 `$ARGUMENTS` を確認してください:
- `$ARGUMENTS` に日付(例:`2026-04-24`)が指定されている場合 → その日付を対象日とする
- `$ARGUMENTS` が空の場合 → 今日の日付(システム日付)を対象日とする
**対象日付を決定したら、以降の「今日」はすべてその日付として扱ってください。**
## 前提
- telos/GOALS.md を読み、現在の目標を把握してください
- telos/CONSTRAINTS.md を読み、使える時間を把握してください
- 今日のジャーナル(もしあれば inbox/今日の日付/journal.md)を参照してください
## 進め方
### Step 1: Google Calendarから明日の予定を取得
Google Calendar MCPを使って、明日の予定を取得してください。
取得した予定を一覧で表示し、「Googleカレンダーに以下の予定が入っています」と伝えてください。
### Step 2: カレンダー以外の予定を聞く
「カレンダー以外に、明日やりたいこと・やるべきことはありますか?仕事、プライベート、個人プロジェクト——思いつくものを全部出してください」と聞いてください。
### Step 3: 目標との紐づけを問いかける
カレンダーの予定+追加の予定を合わせた上で、GOALS.md を参照して以下を問いかけてください:
- 「この中で、あなたの目標に直接つながるタスクはどれですか?」
- もし目標に紐づくタスクが少なければ:「明日、目標に向けて15分でもできることはありますか?」
### Step 4: 新しい予定のカレンダー登録
追加の予定の中でGoogle Calendarに登録したいものがあるか聞いてください:
「この中でGoogleカレンダーに登録しておきたい予定はありますか?」
登録したいものがあれば、時間を確認してGoogle Calendar MCPで登録してください。
### Step 5: スケジュールの作成
回答を踏まえて、以下の形式で plan.md を作成してください:
```markdown
---
type: daily-plan
date: YYYY-MM-DD
---
## 明日のスケジュール
| 時間 | 予定 | ソース | 目標との関連 | 結果 |
|------|------|--------|-------------|------|
| (時間)| (内容) | GCal/手動 | (GOALS.mdのどの目標か。なければ「-」) | |
## 目標に紐づくタスク
- [ ] (タスク内容)
## コーチからの一言
(明日への前向きな声がけ。前日のジャーナルがあれば、その内容を踏まえて)
```
### Step 6: 保存
- inbox/YYYY-MM-DD/ フォルダを作成し、plan.md として保存してください
- 日付は翌日の日付を使ってください
## 保存後の自動push
plan.md を保存したあと、必ず以下を実行:
```bash
cd ~/Documents/LIFE
git add inbox/
git add routines/
git commit -m "振り返り実行"
git push
```
## トーン
- 「明日も頑張りましょう」のような抽象的な応援ではなく、具体的な行動に触れて声をかける
- 目標に紐づくタスクが入っていたら、それを認める
4つのスキルを支える共通の考え方
朝・日中・夜にまたがる4つのスキルには、共通して以下の設計思想があります。
1. すべて inbox/YYYY-MM-DD/ 配下に蓄積する
4つのスキルの出力先は、すべて inbox/(対象日の日付)/ 配下です。
ただし /plan-tomorrow だけは「翌日分の計画」を作るスキルなので、保存先は翌日の日付フォルダになります。
そのため、ある1日を運用すると、inbox/ には次のように2日分のフォルダが更新されます。
inbox/
├── 2026-05-17/ ← 今日のフォルダ
│ ├── news.md ← /news-morning(朝に作成)
│ ├── digests.md ← /url-digest(日中に追記、任意)
│ └── journal.md ← /daily-journal(夜に作成)
└── 2026-05-18/ ← 明日のフォルダ
└── plan.md ← /plan-tomorrow(夜に作成)
翌日になると、その日の朝に走る /news-morning と、日中の /url-digest(実行した日のみ)、夜に走る /daily-journal の出力が、前日の夜に /plan-tomorrow で作っておいた同じフォルダ(2026-05-18/)に追加されていきます。
こうして1日経つごとに、1つの日付フォルダに「翌日計画 → 当日のニュース → digests → 当日のジャーナル」の順でファイルが揃っていく構造になっています。
日付フォルダにファイルが揃うと、その日の「インプット・深掘り・振り返り・翌日設計」が1か所にまとまります。
あとから「あの日、何があったっけ」を確認するときに、その日のフォルダを見るだけで全体像が分かるようになっています。
2. telos を必ず参照する
4つのスキルはどれも、実行時に telos/ 配下のファイルを参照します。
/news-morning—GOALS.mdをもとに「今日のピックアップ」を選定/url-digest—GOALS.mdと紐づけて「自分の文脈での意味」を付与/daily-journal—GOALS.md/VALUES.mdを踏まえて承認・問いを返す/plan-tomorrow—GOALS.md/CONSTRAINTS.mdを踏まえて翌日タスクを設計
telos を整えておく必要があるのは、まさにこのためです。
3. AIが代筆しない領域を明確に区切る
4つのスキルすべてで意識しているのが、AIが代わりにやる部分と自分の言葉で書く部分を分けることです。
| AIに任せる | 自分でやる |
|---|---|
| ニュースの巡回・要約・分類 | 「今日の良かったこと」「気づき」「やり直すなら」を書く |
| 記事の要約・カテゴリ分類 | どのURLを掘り下げるかの選別 |
| カレンダーの取得・集計 | 「明日やりたいこと」を出す |
| 目標との関連を問う | その問いに自分で答える |
AIに全部任せると、振り返りも計画もどんどん「他人事」になっていきます。
そうならないために、意思決定や内省の部分は必ず自分の言葉で書くようにしています。
おわりに
LIFE SYSTEMの中で、毎日回している4つのスキル(/news-morning / /url-digest / /daily-journal / /plan-tomorrow)を紹介しました。
この4つが回るようになってから、「自分が今日何をやって、何を考えて、明日どこへ向かうか」が毎日記録される状態が当たり前になりました。
気づけば、流れて消えていたはずの日々が、少しずつ自分のデータとして積み上がっています。
次回は、週1で動かしている /weekly-reflect を取り上げる予定です。
1週間分のジャーナルとルーティンを集計し、習慣化を判定する仕組みについて書こうと思っています。
関連記事
- Claude Codeで人生を管理するLIFE SYSTEMの取り組み — LIFE SYSTEM全体の構成や運用フローについてはこちら
- LIFE SYSTEMの始め方:まず「telos」で自分の軸を明らかにする — システムの軸となる
telos/の作り方はこちら
参考にしたもの
- 【GitHubで人生を管理する】 実際のリポジトリ公開 +やり方を解説(YouTube) — hand-dotさんの動画。「朝にニュースを自動収集する」というアイデアと、
/news-morningの構成の元になっています - hand-dotさんのGist —
/news-morningスキルの設計を作るうえで具体的に参考にしました - 原田隆史『目標達成ノート STAR PLANNER』 — 1日の振り返り、ルーティン管理、習慣化判定の考え方を参考にしました
- ティアゴ・フォーテ著/春川由香訳『SECOND BRAIN(セカンドブレイン) 時間に追われない「知的生産術」』 — 日々の記録を
inbox/に蓄積する考え方を参考にしました


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